臨時休校も数日経つと、時間を持て余すようになってきますよね。
一年間の勉強の復習もいいけれど、このへんでちょっと息抜き。映画なんか、見てみませんか?
本日の「専門家による知の扉」は、羽田潤先生(兵庫教育大学学校教育学部准教授)による映画・ドラマの紹介です。
先生、よろしくお願いいたします。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
こんにちは。私からは映像作品を紹介したいと思います。
最初に、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(1995)です。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B075CWYRZ2/ref=atv_dp_share_cu_r
『世にも奇妙な物語』のレギュラー放送が終わった後に始まった、「ifもしも」というシリーズがありました。ある結末を経験した主人公が、あのとき別の選択をしていたら・・・という2通りの結末を見せてくれるドラマでした。様々な良作が生み出されたシリーズでしたがなかでも強く印象に残ったのが、岩井俊二さんが監督したこの作品でした。テレビドラマ放映後の反響が大きく、劇場公開までされました。2017年にはアニメ化作品が公開されたので知っている方もたくさんいると思いますが、私のおすすめは断然実写版です。夏休みの登校日に繰り広げられる小学生たちの淡く切ない冒険ドラマです。
このドラマの6年後に撮られた『少年たちは花火を横から見たかった』というドキュメンタリーでは、主人公たちがロケ地を訪れたり、作品のメイキング場面が見られたりと、ドラマ作りの仕掛けを垣間見ることができます。
同じく少年少女の群像劇という意味では、『ぼくらの七日間戦争』(1988)もおすすめです。当時大人気だった宮沢りえさん主演です。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00FIWEBAU/ref=atv_dp_share_cu_r
大人たちとたたかう中学生たちの姿が爽快な作品です。これも昨年、アニメ化作品が公開されました。見比べてみるのもおもしろいかもしれません。
少年少女のドラマといえば、『君の名は。』で一躍有名になった新海誠監督の『秒速5センチメートル』も私の大好きな作品です。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00RF3DQK6/ref=atv_dp_share_cu_r
3部作になっていて、主人公の小学生、高校生、大人という3つの時期が描かれます。どの時期の主人公に共感するのか、しないのか、様々に楽しめる作品です。
主人公の成長物語という意味では、NHKの朝の連続テレビ小説で成長しないヒロインを描いた「あまちゃん」は私の生涯ベスト1のドラマです。宮藤官九郎さんの脚本が、朝ドラの15分というフォーマットにぴったりはまった作品でした。
https://www.amazon.co.jp/dp/B075XF7Z4Q/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_wFIxEb92ARQKE
15分×156話と長いですが、娘、母、祖母の3人の人生を時に笑い、時に泣きながらじっくり楽しんでください。